毎日出社したら、管理会計の英語・英語・英語・・・。英語が大の苦手な私にとって苦行。
それが、ある日ガチンと組み合わさる・・・

新システムの日本語化の苦労

コンサルチーム拠点にウキウキで行ったら、当初夢砕かれたのが前回のお話。

ということで、雑用というか何でも屋さんの任務を任された私。

とはいえ、メイン任務は、「米国製管理会計ソフトの日本語化」
その理由は前回記事にも書いていますが、「大学で、英語の原書に当たっていたでしょ」です。

ところが、私は英語めちゃくちゃ苦手なのです。
これで大学受験はほとんど失敗したと言っていいくらい。トラウマレベル。

まあ、仕事は仕事なので、取り組みました。

ここで救いの手が!

メーカーの担当者さん(Nさん)が、なんと系列会社の「翻訳会社」にマニュアル翻訳の予算を回してくれ、それを私が金融管理会計の目線で書き直すという運用に変わったのです。

これは嬉しかった。本当に。

これなら、何十とあるソフトの言葉も日本語化が楽になる。
なぜなら、マニュアルは数百ページ(300ページくらいはあった)から、そこから拾っておかしい部分をマニュアルもソフトも修正すればいいから。

何か変な感じ

訳していくと違和感が出てくる

でも、この運用で初めてみたら、何かおかしい。
納品されたマニュアルが数十ページ単位で届くのですが、日本語がおかしいのです。

管理会計以前の問題で。

確かに、マニュアルなので綺麗な英語では無い。しかもソフトウェアでは当たり前の言葉もある。
このソフト以前の問題として。「pull down(プルダウン)」とか、「Radio button(ラジオボタン)」とか。
それが、軒並み変。

よって、そもそも論としてソフトウェアの日本語化になっていない。
これをNさんに報告して、二人して最初は「うーん」と悩みました。

「これちょっと様子見よう。慣れるまでの最初だけなのか、納品数回見てみて、手抜きしていると確定したら言う。その代わり、申し訳ないけど、それまでは全文書き直ししてくれる?」

「えっ?」ですが、なんと言っても、普段から何かと気を遣ってくれているNさんの依頼。
まあ、単語調べないだけましかと思って取り組みました。

結局、日本語化に集中せざるを得ない

そんなこんなで、英語のマニュアルと納品された仮の日本語版を比較して、私がさらに新マニュアルを書く。こうなってくると、いちからの日本語マニュアル作成状態。

ちなみに、2週に1回の20ページくらいの納品ペース。
よって、1ヶ月で40ページ。約300ページは半年強で終わる予定だったのです。

しかし、私が書き直すという手間が増えた分、かなりペースダウン。
しかも、まだ日本に無い管理会計の言葉を考える時間も必要。

よって、これに集中ということになり、連れ出されることは無くなりました。
これは、共同研究してくれている地銀さんにも影響する話なので。

確証を得る

2ヶ月後に証拠を持って、確認へ

私もNさんも手抜きの確証を得たので、Nさんが系列会社に出向いて詰問。ここで白状。

向こうが話した事実
実は「機械翻訳」だった。しかも、軽いチェックのみ。それで良いと思っていた。300ページを半年。さっさと終わらせたかった。」

でも、予算としては100万円単位で依頼。ここで、普段は全く怒らないNさんも怒り心頭。
当然、Nさんの上司も怒り心頭

反省として、系列会社の甘さが見えたと言っていました。
しかも、契約的には手作業の翻訳。


このプロジェクトは金融管理会計を根本から変えるもの。
(これは言って無いみたいですけど。超トップシークレットなので)

よって、予算は削り(こちらの手間が増えたので)納期を半年では終わらせず、マニュアルが全て日本語化するまで付き合え。となりました。

なので、私はこの結果を受け、まあ、仕方ない…と思いながら300ページと苦闘していくのです。
当然、前の自分の翻訳と比較して齟齬がないかとかも含めて。

何かのきっかけで感覚をつかむ

しばらくはとにかく格闘

そうしたら、半年ぐらいになる頃、英語マニュアルをぱっと見た瞬間に、全てが浮かぶ。そのページの構造となんとなくの日本語が。そして、納品された日本語を確認。たいてい合っている。ここで、日本語版の正式なページ作成。

しかも、同時に今まで考えてきた新管理会計用語も、新しく出てきた用語もほぼ完全にイメージができるようになり開発側に問い合わせたりしても、ほぼ言っていることが合っている。

なにか全て(英語・日本語・新管理会計用語)がガチンと組み合わさった感覚。

これで、スピードアップ。

とはいえ、スピードが上がっただけで、仕事はあります。まずは翻訳。
そして時々出てくる用語の解釈と定義。
この定義が合っているかの確認。

そしてWordに落とし込み。


これを続けること1年。

「汎用版日本語マニュアル」
「金融機関向け日本語マニュアル」
「汎用版管理会計ソフト日本語版」
「金融機関向け管理会計ソフト日本語版」


を完成させました。

今でも、コンサル見習い時代の最初の苦労の思い出はここにあります。

日本にないものを創造する。
苦手だった英語がぱっと見た瞬間に書いてあることがわかる。
これは、私が今まで無意識にやっていたことを、意識的に行った最初の一歩かもしれません。

話はここで終わらず、この経験が私をもう一段階引き上げ、他には無い経験値を得る手段になったのです。

今回の記事はここまでです。
これからも、まだ完全なるコンサルタント的な仕事はさせてもらえません。

また別の記事でお目にかかりましょう。